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2011年 3月 の記事

未曾有の大災害となってしまった東北関東大震災でお亡くなりになった方に、謹んでお悔やみ申し上げます。また被災されたすべての方々に、心よりお見舞い申し上げます。

地震や原発事故の直接の影響を受けている東北地方のみなさんのご心配、ご不便に比較すれば小さなことなのだが、東京電力から電力供給を受けている関東近県では、発電所の停止などによる電力供給不足から、計画停電(輪番停電)が実施されている。これは、電力供給が需要に追い付かず、不測の大規模停電を起こさないようにするために、地域をいくつかのブロックに分け、あらかじめ時間を区切って計画的に停電を実施していくというもの。この影響で、当初は鉄道が大幅に運行を制限したため、通勤の足が大混乱したのだが、その後は鉄道会社への供給は優先されたのか、運行制限がある程度緩和されるとともに、制限自体も計画的になったため(電力不足が激しい時間帯だけ運休するなど)、やや落ち着きを取り戻した。

とはいえ計画停電は現在実施されている。これにより、街のあらゆる店舗からカセット式コンロや懐中電灯、携帯ラジオ、乾電池などが姿を消した。電力供給はすぐには回復しないので、当面の間は継続される見込みである。4月いっぱいという話もあるが、エアコン利用によって電力需要が最大化する夏も控えているので、実際のところはいつまで続くかわからない。

東京電力は、電力の受給状況を刻々とにらみながら、実際に停電を実施するかどうかを決定している。このため停電が予定されていた地域でも、実際には停電が回避されることも少なくない。これをもって、東京電力は混乱しているとか、対応が二転三転しているなどと批判する向きもあるが、不便を回避してもらったのだから、ありがたいと思うべきではないか。

ごく一部の例外を除き、電気は貯めておけない。いま使っている電気は、いま発電している電気だ。予想される需要量をにらみながら、発電所での発電をコントロールするのは平時においても簡単なことではないだろう。ましてやこのような緊急時なのだから、多少の混乱は仕方ないとも思う。

次の図は、1日の時間帯別電力需要と、その供給源となる電源(発電方法)をグラフにしたものだ。縦軸が電力需要で、時々刻々と変わる需要量に対し、さまざまな電源を使って電力供給していることがわかる。

1日の時間帯別電源の組み合わせ

1日の時間帯別電源の組み合わせ(経済産業省資料『日本のエネルギー2008』 p.36より引用)

このうち、土台となっている原子力発電の大部分がなくなったわけだから、混乱や停電もやむをえないと思える。

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