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2010年 10月 の記事

「スマートグリッド」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? スマートグリッドは、送電網とコンピュータ・ネットワークを組み合わせてインテリジェントにして、電力供給側(電力会社)と消費者側の双方で、できるだけ効率のよい電力受給を可能にしようとするものです。太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーというのは天気や気候まかせで発電量が変わるため、これらの自然エネルギーを有効に利用するには、電力の受給バランスをダイナミックに調整できる必要があるとされます。このために必要なのがスマートグリッドというわけです。スマートグリッド(smart grid)は、「かしこい送電線網」というような意味です。

未来の私たちの生活にも深い関係があるスマートグリッドですが、正直なところ、あまり身近な存在ではありませんよね。もっといってしまえば、「小難しい専門用語を振りかざして、よけいなものを買わせようとする企業側の作戦では?」とすら思ってしまいます。コンピュータ業界は、長年この手でユーザーによけいな買い物をさせてきたところがあるので、しかたない先入観かもしれません。

あのGoogleが、スマートグリッドに向けてサービスを提供

けれどもアメリカでは、すでにこのスマートグリッド時代に向けたビジネスへの投資が活発です。具体的には、みなさんもよくご存じのGoogle(グーグル)や、Microsoft(マイクロソフト)も、すでに静かにサービスを開始しています。このうち今回は、Googleが2009年2月からサービスを開始しているGoogle PowerMeterをご紹介しましょう。

Google PowerMeter(米国)

Google PowerMeterは、自宅の電力消費をインターネットのWebページでグラフィカルに表示して、効率的な節電を可能にしようというものです。見た目はこんな感じです。

Google PowerMeterの画面。電力消費の状態を、インターネットでリアルタイムに確認できる。写真提供:first:utility(英)

 

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