太陽生活MORE

小川 誉久 の記事

太陽光発電システムを設置する際にもらえる国からの補助金ですが、平成22年度の補助金では、設置費用が1 kWあたり65万円を超えないことが条件になっています。これは機器の購入代金だけでなく、設置工事の費用を合わせた金額が、設置する太陽光発電の出力キロワットあたり65万円以下でないと補助金がもらえないということです。たとえば3 kWのパネルを搭載するなら、トータルの費用が65万円×3kW=195万円以下でなければいけません(一部例外が認められている追加工事などがあります)。

太陽光発電システムの設置で補助金がもらえることは広く知られています。また補助金額は1 kWあたり7万円と比較的高額で、一般的な住宅では3~4kW程度のパネルが乗りますから、20~30万円程度を補助金としてもらえることになります。この補助金を当てにしないでシステムを購入しようという人はいないでしょう。

つまり工事業者からみれば、1kWあたりの工事費用を何とかして65万円以下に抑えなければ買ってもらえない、ということです。昨年度(平成21年度)は1kWあたり70万円が基準だったのですが、ソーラー・パネルなどが値下がりしているという理由から、今年(平成22年度)はこれが65万円と5万円削減されました。

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太陽光サーチャージ(太陽光発電促進付加金)をご存じでしょうか。2009年11月1日から開始された太陽光発電による余剰電力の新しい買取制度で必要になる買取費用を、薄く広く全国民で負担するために、使用量に応じて電気料金に上乗せされるお金のことです。

この制度、実はすでに開始されていて、2010年4月から付加金の徴収が発生するはずでした。しかし買取制度の開始が2009年11月で、対象となる買取費用の算出期間が2009年11月~12月までと短く、買取費用が少なかったため、実際の付加金徴収は1年持ち越して2011年4月からになりました(厳密にいえば、料金ゼロ円の徴収が開始されているという状態です)。

簡単にいえば、太陽光発電システムを設置者した人が受け取る売電のお金を、電気利用者(国民全員。事業者を含む)で負担するという政策です。この太陽光サーチャージに対して、インターネット上で「金持ち優遇策ではないか?」という声が上がっています。

太陽光発電システムを設置している人はお金をもらえる立場だからよいとして、不満を募らせているのは、太陽光発電システムを設置していない人、設置したくてもできない人などです(マンション住まいの人など)。「自分には何のメリットもないのに、どうして他人の懐に入る金を払わないといけないのだ」というわけです。太陽光発電システムを個人で設置できるのは、実質的に戸建て住宅の所有者であることが多く、くだんの「金持ち優遇策では?」という声につながっているようです。

日本国民は政府の政策をもっと監視したり、政策に対して声をあげたりすべきだと思うので、主張はどんどんしてもらっていいのですが、一部に誤解があるようなので私の考えをここにまとめておきます。 (さらに…)

みなさん、いつも太陽生活ドットコムをご愛読いただき、ありがとうございます。編集長の小川誉久(よしひさ)です。

このたび、太陽生活ドットコムの公式ブログ「太陽生活MORE」を公開することとなりました。これが最初の記事投稿になります。「太陽生活ドットコム」ともども、こちらの「太陽生活MORE」もよろしくお願いいたします。

ところで「サイトがあるのに、どうしてまた別のブログなんて始めるのか?」という疑問を持つ方も多いかと思います。今回は初めての記事ですし、太陽生活MOREを立ち上げるにいたった経緯や、サイトの目的、今後このブログで提供しようとしている記事などについて説明しようと思います。 (さらに…)