太陽生活MORE

みなさま、新年あけましておめでとうございます。太陽生活ドットコム編集長の小川誉久です。今年も太陽生活ドットコム・太陽生活MOREをご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

当社は先ごろ(2010年11月25日)、enervo(エネル簿)という新しい無料サービスのベータ版を公開しました。もうお使いいただけましたか? 今回は、この新サービスの簡単な紹介と、どうしてこのようなサービスを開発したのか、裏話をしたいと思います。

enervo(エネル簿)
http://enervo.jp/

もっと多くの人に、太陽光発電などの自然エネルギー活用に関心を持ってほしい

2010年7月に太陽生活ドットコムの公開を開始してから、はや1年半がたちました。おかげさまで太陽生活ドットコムは、1カ月のページビューが約15万ページ、サイトを訪れる人は月間で2万6000人までに成長しました。この数字が多いかどうかは見方によるでしょうが、「太陽光発電の消費者向け情報サイト」という特化された分野で、これだけの方にアクセスしていただけているのですから、一定の評価は得られたと考えてもよいと思っています。

けれどもこれで満足かといわれれば、まったくそうは思いません。補助金や余剰電力の高額な買取政策を追い風として、この数年の間に太陽光発電の認知が大きく広がったことは確かでしょう。しかしインターネットの掲示板などを見ると、いまだに、消費者が知らないのをいいことに、無理な販売を続けているような業者もいるようですし、ごくごく基本的なことで勘違いをしたり、不安や疑問を持ったりしている人も多いのが現状です。まだとても、太陽光発電が市民権を得たとはいえません。

もっともっと多くの方に太陽生活ドットコムを知っていただき、参考にしていただきたいと思っています。適切に設置すれば、太陽光発電はメリットが得られる投資だと思うからです。

また当社は営利を追求する企業のはしくれですから、太陽生活ドットコムを会社の収益につなげないといけません。残念ながらまだ現状は、期待したような収益にはつながっていません。メディアの収益力とは、どれだけ多くの人に読まれているかというメディアの影響力と連動しています。メディアの影響力とは、すなわち読者の数と質ですから、さらに読者を増やし、読者からの信頼を獲得しなければいけません。

では、太陽生活ドットコムのメディアとしての影響力をさらに拡大するためにどうすればいいのでしょうか。どこかに広告でも打って、大々的に宣伝をすればいいのでしょうか。それもとも、さらに入門的な記事を増やして、初心者層を獲得しに行けばよいのでしょうか。

いろいろと考えた末、私が行きついた結論は、「まだ太陽光発電にそれほど関心のない人に、より関心を高めてもらう」ということでした。現時点で太陽生活ドットコムに集まっていただいている読者の皆さんは、太陽光発電に対して強い意識と関心をお持ちの方だろうと思います。けれどもまだまだ多くの消費者は、「『太陽光発電』ならニュースで聞いたことがあるけど、自分に関係あるのかしら」と思っているのではないでしょうか。太陽生活ドットコムがより一段と読者層を広げるには、このように、まだ漠然としか太陽光発電や自然エネルギー活用をとらえていない人に読者になってもらうことだと考えたのです。

それでどうするの?

太陽光発電にそれほど関心がない人に、太陽光発電の情報サイトに来てもらうというのは矛盾しています。サイトでどれだけ太陽光発電のメリットをうたったところで、そもそも太陽光発電に関心がなければ、サイト自体にやってきてもらえないでしょう。必要なのは、「太陽光発電」に行く一歩手前のところで、多くの方がすでに関心を持っていることでまずは集まってもらい、そこで太陽光発電のメリットに気づいていただくことです。

インターネットなどをリサーチしたところ、多くの生活者が電気代やガス代などの光熱費が「高い」と感じていること、けれど「本当にほかの家と比べて高いのか」「どれくらい高いのか」を確認する手段がなく、うやむやなままに不満を抱えていることがわかりました。一般に光熱費は小さな金額ではありませんから、光熱費を減らしたいと思う人は多いのにもかかわらず、自分の光熱費の水準を位置づけることができないでいるのです。これはいってみれば、太っていると思うのでダイエットしたいが、体重計がないから自分の体重がわからないというのと同じような状態です。

とにかく大切なのは、自分の光熱費にもっと注目していただき、「なんとなく高い」ではなくて、「これだけ高い」と客観的に見えるようにすることです。とはいえ正座してかしこまって使うようなものでは広がりませんから、できれば遊び感覚で楽しみながら使えて、使ううちに自然と客観的な視点を得られるものがベターです。こうして考えついたのがenervo(エネル簿)というわけです。すでにお気づきと思いますが、これは「エネルギー」と家計簿の「簿」を組み合わせた造語です。そしてenervoには、ラテン語で「エネルギーを奪う」というような意味があります。

enervoで何ができるの?:その1「自分の光熱費を記録・分析する」

enervoに登録したら、まずは自分の毎月の電気代やガス代を入力してもらいます。もちろん、過去の光熱費も入力できます(電気代やガス代を銀行口座からの引き落としにしている場合は、通帳を見れば、過去の金額がすべて記載されています)。入力データがたまってくると、月別の光熱費の変化が見えるようになります。また昨年のデータもあるなら、昨年と今年で光熱費の増減を比較することもできます。夏や冬などの季節ごとに光熱費がどう変化するのか、昨年の同じ月と比べて光熱費は増えたか減ったか、ということを確認できるわけです。家計簿に毎月の電気代・ガス代を記録している人は多いと思いますが、電気代やガス代だけを抜き出して、季節変動や前年比較までしている人は少ないでしょう。enervoを使えば、これらをグラフで簡単に確かめられるようになります。

大変にお恥ずかしいのですが、以下では例として、筆者宅の実データを使って説明しましょう。筆者宅は東京の郊外、小平市にあり、築20年の旭化成ヘーベルハウス、3LDKです。4人家族で、妻は専業主婦で昼間もずっと家にいます。2009年(緑色のグラフ)と2010年(青色のグラフ)の光熱費の結果は次のとおりでした。

筆者宅の光熱費(2009年、2010年)

このように、暖房が必要な冬場は月に4万円前後もかかっており、年間では約30万円を光熱費に支払っています。省エネ努力の結果かどうかわかりませんが、年の前半は2009年より2010年のほうがだいぶ成績がよかったのですが、2010年夏の記録的な猛暑の影響でエアコン代がかさみ、通年でみるとあまり変わらない金額になってしまいました。

enervoで何ができるの?:その2「ほかの人と比較する」

enervoに登録して光熱費を入力する人が増えてくると、さまざまな家庭のデータが集まってきます。すると、ほかの人と光熱費を比較することもできるようになります。もちろん比較できるのは特定の個人ではなく、全国平均、東京都平均、一戸建て平均(マンション平均)などの平均値ですが、それでも自分と似た条件を選べば、自身の光熱費が本当に高いのか、どれくらい高いのか、おおよそ見当がつくようになるでしょう。enervoでは、登録時に郵便番号を入力してもらうので、地方別に比較したりすることもできます。たとえば次のような感じです。

全国平均と比較

これは、登録した人全員の光熱費の平均と比較した結果です。原稿執筆時点ではまだ登録ユーザーが70人弱と少ないこと、地方や家の種別(共同住宅/戸建てなど)、間取りなどとは無関係の比較なので、ざっくり平均をとることには少々難もありますが、この結果です。全国平均から比べると、冬場では1万5000円~2万円程度、夏場でも5000円程度、わが家は光熱費を余計に払っています。全国平均との年間の差は約13万円もありました。まったくひどい結果ですね……。

enervoで何ができるの?:その3「太陽光発電ユーザーと比較する」

さて、いよいよ本題です。enervoでは、太陽光発電システムやエコキュート、エネファームの有無を登録いただいており、たとえば「太陽光発電ユーザーと光熱費を比較する」なんてこともできます。あくまでも参考ですが、自分と似た条件で太陽光発電している人と光熱費を比較すれば、「もし自分が太陽光発電したらどうなるか」ということもわかるわけです。たとえば、約20世帯の太陽光発電ユーザーが登録している現時点でわが家と比較すると、以下のようなとてつもない結果になりました。

太陽光ユーザーの全国平均と比較

なななんと、現時点でご登録いただいている太陽光発電ユーザーの平均の年間光熱費は-2000円、つまり2000円の利益ということです。わが家との差は実に30万円! あくまで参考にとどめるべきですが、ショッキングな結果です。うちは特に光熱費が高いので衝撃的でしたが、ここまででないにせよ、自分と太陽光発電ユーザーの比較を見たら、太陽光発電に一段と関心がわくのではないかと思います。

enervoで何ができるの?:その4「光熱費ランキングと省エネ偏差値」

紹介する順序が逆になってしまいましたが、次がenervoの初期画面です。ログオンすると、この画面が表示されます。

enervoの初期画面

このようにenervoにログオンすると、光熱費のランキングが表示されます。地方による寒暖の差や住宅の種別(戸建てか共同住宅か)、部屋数、家族の人数などによって条件は大きく異なりますから、ランキングといってもあまり公平な順位ではないのですが、気になりますよね。わが家の2010年12月分の結果は、世帯ランキングで62世帯中59位、光熱費を家族の人数で割った「一人あたりで比較」で62世帯中51位でした。

順位の下に表示される「省エネ偏差値」というのは、集団の分布の中で自分がどの辺にいるのかがわかるように、偏差を算出したものです。わが家の偏差値は、世帯比較で33.5、一人当たり比較で41.7でした。まだ母数が少ないので、何ともいえませんが、考えさせられる結果です……。

ぜひお試しください!

このようにenervoを使えば、自分の光熱費をインターネットに簡単に記録できて、自分の過去と比較できて、他人とも比較できます。遊び感覚で、自分の光熱費を分析できるようになります。繰り返しになりますが、enervoのすべてのサービスは無料でお使いいただけます。またメールアドレスはもちろん、入力いただいた光熱費のデータも含め、プライバシーにかかわる情報はいっさい公開されません。ご興味ある方は、ぜひとも登録して試してみてください。


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