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gene連日のように新聞やテレビが取り上げるようになり、太陽光発電に対して関心を寄せる人が急速に増えていると感じています。Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトを眺めていても、ここ最近は太陽光発電に関する質問が目白押しです。太陽光発電の情報サイトを運営している立場としてはうれしいかぎりです。が、「石炭や石油を使う火力発電など早くやめて、全部太陽光発電に切り替えるべきだ」というような過大評価があると思えば、「太陽光発電は発電効率が悪くコストも高いのでまったく当てにできない」という過小評価があるといった具合に、評価は人によって大きく開きがあります。こういう極端な意見にはたいてい誤解があるというか、まったく異なる「2つの太陽光発電」をまぜこぜにしている場合が多いようです。今回はこのお話をします。 (さらに…)

太陽光発電は気になる、うちに設置したらどれくらい発電できるんだろう。でも近くに背の高いビルがあって影が差し込むことがある……。谷間や山の斜面に家があり、太陽の位置によっては屋根が陰になる……。

こんな悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。太陽光発電の発電シミュレーションにはさまざまあります。しかし設置地域や屋根の大きさ、方角などから試算するものが一般的で、周囲のビルや山によって差し込む影まで計算するシミュレータというのはあまり見かけません。しかし便利なサービスがありました。しかも利用は完全無料です。このサービスは、ソレナテックさんという個人が運営するサイトで利用可能です。

・ソーラー発電量予測・推定システム(ソレナテック)
http://www.solenatec.jp/

このサービスでは、Googleマップを利用して屋根の位置などを指定し、さらに地面からの高さとソーラーパネルの設置角度、設置するパネル出力などの情報を入力することで、簡単にシミュレーション結果(PDFファイル)が得られます。個人運営の無料サイトではありますが、算出の基にしているデータは、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託研究で日本気象協会が開発したMETPVと呼ばれる気象データベースや、国土地理院のメッシュ標高データなどで、本格的です。入力画面は次のような感じ。なお、上記のホームページから、使い方を丁寧に解説したビデオを見ることができます。

Googleマップを利用した「ソーラー発電量予測・推定システム」の入力画面

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ここぞというときに携帯電話のバッテリが切れて悲しい思いをした、そんな経験は誰でもあることでしょう。こうした心配を解消してくれる外出のお供が外付けバッテリーですが、この外付けバッテリーに小さなソーラー・パネルを付けたものが売っています。たとえコンセントがなくても、日なたに置いておくだけで、太陽光発電した電気をバッテリーに貯めておけるというスグレモノです。屋根に乗せる太陽光発電システムは高くて手が出ないけど、これなら、という手軽なプチ太陽光発電体験にもってこい。今回はこのソーラー・パネル付きバッテリーの使用感をレポートします! 

今回購入したのは、リンクスインターナショナルのiCharge eco DX(アイチャージ・エコ・デラックス、以下「iCharge eco」、写真)(→製品紹介ページ)という商品です。特定の商品を紹介するのが目的ではないので簡単に紹介すると、充電できる内蔵バッテリに入力用(iCharge ecoに電気を貯める)と出力用(iCharge ecoから携帯へ電気を送る)の2つのUSBコネクタがついており、これを使ってiCharge ecoに充電したり(ACアダプタも付属していて、コンセントからも充電可)、iCharge ecoから携帯電話に充電したりできるわけです。これだけだと単なる外部バッテリなのですが、これに小さなソーラー・パネルが付いていて、昼間日光にさらすと、太陽光発電して、できた電気も内部に貯め込むしかけです。充電用のコネクタはいろいろとアダプタがついており、各種携帯電話機、ポータルブル・ゲーム機、iPod Touch/iPhoneなどが充電可能です。 

ichargeeco400

ソーラー・パネル搭載ECOバッテリー iCharge eco

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日本の太陽光発電関連の業界団体である一般社団法人 太陽光発電協会(Japan Photovoltaic Energy Association:JPEA)が、平成21年度(2009年度)第4四半期(2010年1月~3月)、ならびに平成21年度通年(2009年4月~2010年3月)の太陽電池モジュールの出荷量の調査結果を発表しました。これは、調査対象22社にアンケートを行い、太陽電池モジュールの出荷量(国内市場向け出荷量と輸出量)を調査したものです。この22社には、シャープや京セラ、三洋電機といった主要国内メーカーのほか、輸入品を国内市場向けに販売しているサンテックパワージャパンなど、日本国内で太陽電池モジュールを製造・販売しているほとんどの企業が含まれています。ここでは、この調査結果から主に国内市場向けの出荷動向を見ていきます。 

2009年度第4四半期(2010年1月~3月)の国内市場の出荷動向

調査によれば、2009年度(平成21年度)第4四半期の国内市場向けの出荷量は212MW(21万2435kW)で、対前年同期比の約3倍と大幅に増加したことがわかりました。このうち住宅用が170MW(16万9980kW)と、出荷構成比で80.0%を占めており、対前年同期比も約3倍でした。いうまでもなく、急伸の背景には、2009年度に国からの補助金が復活したこと、2009年11月からは売電価格が2倍になったことが挙げられます。 

2009年度第四半期 国内出荷の内訳

2009年度第四半期 国内出荷の内訳

 

四半期単位の住宅向け国内出荷量を過去からグラフにしてみると、2009年度がどれだけ急増したのかよくわかります。

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太陽光発電システムを設置する際にもらえる国からの補助金ですが、平成22年度の補助金では、設置費用が1 kWあたり65万円を超えないことが条件になっています。これは機器の購入代金だけでなく、設置工事の費用を合わせた金額が、設置する太陽光発電の出力キロワットあたり65万円以下でないと補助金がもらえないということです。たとえば3 kWのパネルを搭載するなら、トータルの費用が65万円×3kW=195万円以下でなければいけません(一部例外が認められている追加工事などがあります)。

太陽光発電システムの設置で補助金がもらえることは広く知られています。また補助金額は1 kWあたり7万円と比較的高額で、一般的な住宅では3~4kW程度のパネルが乗りますから、20~30万円程度を補助金としてもらえることになります。この補助金を当てにしないでシステムを購入しようという人はいないでしょう。

つまり工事業者からみれば、1kWあたりの工事費用を何とかして65万円以下に抑えなければ買ってもらえない、ということです。昨年度(平成21年度)は1kWあたり70万円が基準だったのですが、ソーラー・パネルなどが値下がりしているという理由から、今年(平成22年度)はこれが65万円と5万円削減されました。

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